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    Categories: ART&DESIGN

「富士山」の魅力に取り憑かれたフォトグラファー

「富士山」日本三名山のひとつで、日本の象徴にして世界遺産

成層火山特有の形、円錐形をした火山の中でも奇跡的とも言える美しさを誇るそのシルエット。

その美しさと壮大さゆえ、古くは葛飾北斎や横山大観といった古(いにしえ)の画家達に始まり、数多くのアーティストが「富士山 a.k.a. Mt. Fuji」の魅力に取り憑かれて、作品を残しています。

そんな「富士山」だけを撮り続け、インスタグラムなどのソーシャルメディアに日々写真を公開しているフォトグラファーがいるのをご存知ですか?

フォトグラファー、Takashi LegendFuji

そのフォトグラファーの名前は、TAKASHIさん。

上記に埋め込んだインスタグラムが、TAKASHIさんのアカウントで@takashi_legendfujiというハンドル名で投稿されてます。

彼のホームページを見てみたのですが、本名や活動歴といった詳細はいっさい載っておらず、そこにあるのは、英文で「富士山」を初めて撮影したときのことのみ。

それを訳してみたのが、以下の文章です。

あなたの訪問に感謝します。私は富士山を専門とする写真家です。
数年前、私は富士山の写真を初めて撮る目的で山中湖の湖畔で一晩中車の中にいました。短い眠りから目を覚ましたとき、白い深い霧の中になにもかもが隠されていたので何も見えませんでした。夜明け前のその白い世界から去り、私が丘の上に立ったとき、山中湖上の富士山と雲海は、別の世界のように驚くほど美しい光景でした。
山中湖の岸に戻って、霧の上部が開き、富士山が霧の上に浮かび上がってきました。その時、朝の太陽に輝いている白鳥が私の目の前で泳いできました。それは、まるで夢のような、信じられないほど美しい場面でした。その瞬間、私は富士山の囚人となりました。それ以来、私にとって写真を撮るということは、富士山をとらえることを意味します。

いろいろ調べてみると、どうやらアマチュアの方で、 富士山を専門に撮り続けてらっしゃるフォトグラファーさんのよう。

多数の受賞歴もある数百枚におよぶ「富士山」の写真

TAKASHIさんが、これまでにソーシャルメディアに投稿している「富士山」の写真は、数百枚におよびます。

インスタグラムには、598枚(2017年7月31日現在)。

他にもNational Geographic(ナショナル ジオグラフィック)の写真コミュニティYour Shotには、353枚

世界中からフォトグラファーが参加している写真投稿SNSサイト500pxには、267枚

また、Tokyo Camera Club(東京カメラ部)でも多数の写真がシェアされています。



フォトコンテストでの受賞も多数。

NATURE’S BEST PHOTOGRAPHY ASIA「NBPA 2017 (Nature’s Best Photography Asia 2017)」で、HIGHLY HONORED LANDSCAPE

ロシアのmifa 2017 (Moscow International Foto Awards)」のアマチュア部門「Fine Art Landscape」で、2位。

フランスのpx3 2017「Nature Landscape」部門で1位。

など、これまでに国内外のコンテストで数多くの受賞歴があります。

その写真が、どれも素晴らしいんです。

これでアマチュアなのかと思うくらい。

「富士山」を被写体としてとらえているフォトグラファーや写真自体は、数多く世の中に存在しますが、これほどまでの作品数を誇り、また時間やシチュエーション、構図など、さまざまな「富士山」の表情をとらえている人はいないのではないでしょうか?

最後に

何がきっかけで、「富士山」の写真を撮ろうとしたのかは分かりませんが、TAKASHIさんにとって最初の奇跡的にも近い「富士山」との出会いが、その後に撮り続けていくというモチベーションを維持する原動力になっているのではないかと思います。

大きな初期衝動から生まれた偏愛にも似た情熱と、それを維持・継続することによって産み出される作品のクォリティー。それが一枚一枚の写真に滲み出ているような気がします。

これは、紛れもなくTAKASHIさんにとっての「ライフワーク」ですね。

とても素敵です。

今では、毎日あらたに掲出される「富士山」の写真を見ることが、自分にとってはひとつの楽しみになってます。

ではまた。

Image Credit: TAKASHI

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