こんにちは、GOOD THINGS GOING管理人(@GOODTHING_GOING)です。
先日、初めて訪れたブルーボトルコーヒー中目黒カフェ。
駒沢通り沿いのそれほど大きくはない古いビルをリノベーションした清潔感のある店内には、シンプルで無骨な木製のテーブルやベンチ、椅子が置かれていて、一見すると無機質になりがちなスケルトンに近い空間に、とても居心地の良い温もりを与えてくれてます。
レッドシダーという耐久性と強度のある無垢材の魅力を最大限に活かした、そのミニマルなデザインの家具たちには「石巻工房」という刻印が。
震災によって生まれた世界初の「DIYメーカー」
石巻工房は、2011年の東日本大震災をきっかけに誕生した宮城県石巻市の家具メーカー。
当初は、東京から支援に来ていた建築家やデザイナーなどの有志が補修道具や木材を提供し、住んでる人々とともに必要な家具を自分たちで作る場として、商店街の一角でスタートしたそうです。
そのコンセプトは、「 DIY ( Do it Yourself=必要なものは自分たちで作ろう)」。
2011年震災の年の夏祭りでの野外映画上映会のために、石巻工業高校の学生と一緒にDIYで制作されたベンチ。
のちに看板商品となるこの「石巻ベンチ」の制作模様がTVでも取り上げられ評判となって、注文も来るようになり「石巻工房ブランド」が出来上がっていったそうです。
デザインは、ハーマンミラーから
「石巻工房」の製品のデザインには、アーロンチェア他で世界的に有名な米国の家具メーカー、ハーマンミラー社のDNAが受け継がれています。
震災の年に、ハーマンミラー社が職人を15人引き連れ石巻へやってきて、家具作りのワークショップを開かれ、そこで家具にとってのデザインや機能性といった基礎が、実際にモノを作りながら学ばれていったわけです。
NIKKEI STYLEに「石巻工房」の代表取締役である千葉隆博氏のインタビューにそのあたりの経緯が詳しく出ているので見てみてください。
そのデザインは、無垢材という素材を最大限に活かしたシンプルで機能的なものばかり。その一部を写真で紹介します。
詳しい製品に関しては、石巻工房のウェブサイトで。
最後に
人とモノの繋がりを強く感じさせるストーリーと、DIYによる温もりのある石巻工房の製品。
バリスタが、お客さんとの会話も楽しみながら1杯1杯丁寧にドリップくれるブルーボトルコーヒーのコーヒー。
ある意味、この両者の出会いは必然だったかもしれないですね。
そんなことを考えてると、またブルーボトルコーヒー中目黒カフェに美味しいコーヒーを飲みに行きたくなりました。
ではまた。
Image: 石巻工房