最近、インスタグラムの投稿でよく見かける他の人がポストした写真をそのまま自分の投稿写真として掲載するスタイル。もちろんその投稿には、元の投稿者のアカウントがちゃんと記載されてますが、あえてリポストという形でないところに新しさを感じます。
元の投稿を拡散したい(リポスト)というよりも、自分のセンスで選んだビジュアル(写真や動画)をキュレーション的な視点でチョイスしているとでも言うのかな。
それによってフォローしているこちら側は、新たに興味を引く面白そうなアカウントに出会えたりするわけです。
そんなインスタグラム経由で知ったのが、Marc David Spenglerという人。
スケッチブックを埋め尽くすアブストラクトでカラフルな幾何学模様
興味を持つきっかけとなったインスタグラムにポストされてる動画シリーズ。
アブストラクトで、カラフルな幾何学模様のグラフィックをスケッチブック一面に手書きで描き埋め尽くしていく様子を早送りで撮影した映像。
これは、面白い!というか凄い!この何者?
と思って彼のインスタグラムやウェブサイトなどをチェックしてみたわけです。
Marc David Spenglerという人
Marc David Spenglerは、ドイツのシュトゥットガルトにあるState Academy of Art and Design Stuttgartの学生で、グラフィックデザイナー(を目指してる?)のようです。
彼のウェブサイトには、プロフィールとか彼に関する情報があまり出ていなかったので、ちょっとググってみたら、イギリスのグラフィックデザインやビジュアルカルチャーを取り上げる雑誌<Grafik>のウェブ版にインタビューが掲載されているのを発見。
子供の頃から絵を描くのが好きで、一時期はグラフィティもやってたようですが次第にタイポグラフィーやグラフィックデザインに興味を持ち始めたそうです。
そんな彼がアイデアを書き溜める手段として用いたのが、スケッチブックに手書きで様々な絵を描いていくということ。2週間に一度は新しいスケッチブックを購入するそうです。
彼のインスタグラムを辿っていくと分かるのですが、その時期によってあるひとつのテーマで描かれています。時には階段だったり、椅子だったり、矢印だったり、数字やアルファベットだったり。
シルクスクリーン、リソグラフやZINE
そうして、彼がスケッチブックに描いたアイデアは、シルクスクリーンやリソグラフに印刷され作品化されてます。あと、ZINE(ジン=手作りの冊子)も出してます。
それらは、彼のウェブサイトで販売されてます。
アーティストのクリエイティブなプロセスとかをSNSで垣間見ることができるっていいですよね。