神田神保町で、古いけどいい音楽と新たな価値観を与えてくれるコーヒーに出会いました。
こんにちは、GOOD THINGS GOING管理人(@GOODTHING_GOING)です。
ちょっとした事務的な処理をするために、どうしても西巣鴨まで昨日行くはめになりまして。自宅から意外と遠いなと感じつつ、せっかくなら普段あまり行けない場所にでも立ち寄ってみよう思い、帰りに途中下車した乗り換え駅である神保町駅。
本は、好きだけど普段は近場の本屋や渋谷あたりで買ってしまうことが多いので、「世界一の本の街」神田神保町にはなかなか足を運ぶ機会がないんです。地下鉄に乗ってしまえば、一本で行けてそれほど遠くないんですけどね。
ミッション終了。美味しいコーヒー飲みたい。
— GOODTHINGGOING (@GOODTHING_GOING) 2017年9月4日
本をじっくり物色するほどの時間はないのはわかっていたので、今回の神保町での目的は「おいしいコーヒー」を飲むこと。ということで、GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)へ。
コーヒー好きにとっては、Paul Bassettのチーフバリスタ&ヘッドロースターをされていた鈴木清和さんがオーナーのお店として知られてますね。
新たな価値観を生み出す「浅煎り」なコーヒー
時間は、午後3時過ぎ。コーヒーブレイクするにはちょうどいい時間。
神保町駅から靖国通りに出て、しばらく歩いた交差点を右に曲がり皇居の方に向かった一つ目の交差点の角に位置する古いビル。その1階がGLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)。
その日、カウンターに用意されていた豆は、6種類。
気さくな女性スタッフの方から、本日の豆の話などをしばし伺いつつ選んだのはETHIOPIA(エチオピア)の「KAYON NATURAL」。
プレートには、品種、高地、フレイヴァーの説明が。
写真だと濃く見えるけど、ビーカーからカップに注がれたときのコーヒーの色が、その浅煎り具合を物語っておりました。とにかく透き通るような美しさ。
まずは一口、口に運んでみます。
口の中を包み込むように広がる甘く優しいフルーツのような味。一瞬、これはコーヒーなのかと疑ってしまうほど奥深さ。はっきり言って驚き。
もちろんこれまでにいろいろなお店で浅煎りなスペシャリティコーヒーをいただいてますが、これほどまでのものには出会ったことがなかったです。
女性スタッフの方が「うちのコーヒーは日本一、浅煎りだと思いますよ」と仰ってましたが、自家焙煎で浅く煎られた上質な豆から最大限にその成分が抽出されると、これほどまでに豆本来が持っている豊かな「果実の味」が生み出されるのだ、と痛感。
個人的には、深煎りのどっしりしたコーヒーも好きですが、浅煎りのコーヒーが持つ、例えるなら上品な淑女のような気品すら感じるおいしさは、コーヒーの楽しみをまた別の次元へ誘ってくれるような、新たな価値観をもたらしてくれました。
これが、お店に設置されている焙煎機。
正面から撮影したら「機関車トーマス」のようになってしまった、、。
FACTORYのシナモンロール
ちょうど行った時間が午後3時すぎだったこともあり、少しお腹も空いたのでおやつタイムということで、数種類あるパンの中からシナモンロールをチョイス。
実は、結構シナモンロール好きです。
GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)のシナモンロールは、靖国神社前にあるベーカリー、FACTORY(ファクトリー)というお店のものだそうで、よくアメリカとかに行った時に出てくるような、これでもかとシナモンがふんだんに使われてるタイプではなく、ピスタチオとレーズンも入ったまろやかな舌触り。
お店のコーヒーによく合います。
ペーパーフィルターがこういう使い方ができるのも、新たな発見。
ブルースをもっと聞きたくなりました。
どんなお店に入っても、気になるのがお店でかかってる音楽。
いいお店には、センスのいい音楽がかかっているという定説。
— GOODTHINGGOING (@GOODTHING_GOING) 2017年9月4日
ツイートもしたけど、これは自分が常日頃感じてる間違いない説だと思っています。
GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)のBGMは、こういうタイプのお店にしてみたら珍しく少し大きめな音量。
でも、そこにお店のこだわりを感じたりもします。
ちょうど伺ったときにかかっていたのは、ブルース。これが、なかなかいい。
ブラックミュージックは大好きでソウルやファンク、レゲエなどは結構知ってる方だし、ジャズもちょっとかじったりしたけど、ブルースだけはあまり通過してこなかったんですよね。もちろんベタな曲は知ってますが、、。
カフェとかでも、あまりBGMとしてブルースがプレイされてるのを聞いた記憶がないので、スタッフの方と話してるときにそのことを言ってみると、
「オーナーが最近ハマってるみたいなんです」
なるほど。
気になった曲があったので、早速Shazamで調べてみると、Otis Rush(オーティス・ラッシュ)の曲でした。
これが、美味しいコーヒーとお店の雰囲気、そして神保町という町に何気にフィットしてる、そんなことを考えるのは自分だけなんだろうか?という思いを馳せながら贅沢な時間をひとり過ごす午後のひととき。
いやぁ〜、もっとブルースが聞きたくなりました。
神保町は、古くから喫茶店の街でもあるので、実は他にも行きたいお店があったのですが、GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)に行って良かったと思える1日。
次回は、豆を買って淹れ方も教えてもらおうっと。
おまけ
GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)に行く前に、せっかく神保町に来たんだし、1冊くらい本を買って帰ろうと思い、目の前にあった書泉グランデにとりあえず入りました。
時間もあまりないので、そんなときの自分がよくやる購入方法=お店に入ってパッと目に入った気になる本を購入してしまうというものをここで実践。
これが「当たり」でした。
購入したのは、細野晴臣さんが雑誌「TRANSIT」に連載されていたものが1冊にまとめられ、2013年に発行された書籍「HOSONO百景」が、文庫化用に新たな書き下ろしも加えられ発売されたもの。
この文庫でも、古い音楽のことが素敵に語られています。
あと「文庫版あとがきにかえて」という巻末には、「理想的な喫茶店の空間とコーヒーの味」という見出しで、細野さんがコーヒーや喫茶店のことを語られてます。
細野さんは、深煎りが好みのようですけどね。
では、また。
GLITCH COFFEE&ROASTERS
東京都千代田区神田錦町3-16 香村ビル1F
WEEKDAYS 7:30-20:00
WEEKENDS 9:00-19:00
不定休
03-5244-5458