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定番の良さを再認識できる、松浦弥太郎責任監修ユニクロ「LifeWear Story 100」

ユニクロのウェブサイトで、6月から始まった松浦弥太郎さんの連載企画LifeWear Story 100。毎回楽しく読ませてもらってます。

こんにちは、GOOD THING GOING管理人(@GOODTHING_GOING)です。

モノとかモノ作り、それにまつわる背景とかに対して、少しでも興味やこだわりのある人は、読んだらきっと楽しい連載だと思います。オススメです。

「LifeWear Story 100」とは

松浦弥太郎さんは、ご存知の方も多いと思いますが、『暮しの手帖』の編集長を務めた後、ウェブメディア「くらしのきほん」を立ち上げ、数々の雑誌や新聞での連載やメディアにもたびたび登場されたり、また長い間書籍商としても顔もお持ちで、中目黒にある書店COW BOOKSも運営されたりと、多方面で活躍しててる文筆家、編集者であり書籍商。

ベストセラーとなった今日もていねいにしごとのきほん くらしのきほん 100の他、多数の著書も執筆し、 質の高い暮らしのあり方をさまざまな角度から提案されています。

中でも、個人的に素晴らしいと思っているのが、松浦弥太郎さんのモノに対する目利きの鋭さ。豊富な知識に裏打ちされた、「モノ選びの達人」とも言えるそのセンスの良さは特筆に値するもの。

そんな松浦弥太郎さん責任監修による、ユニクロの定番商品を題材に100の物語を展開するプロジェクト。それが「LifeWear Story 100」というわけです。

一人の若者が主人公の、旅の物語

「LifeWear Story 100」には、一人の若者が主人公として登場して、彼が海外を旅したときに出会ったさまざまな人々やモノ、風景など、それらを見て感じ、そして経験したことから滲み出た心象風景が、スタイリッシュな文体で描かれています。

少しナイーブな印象を感じさせる主人公の若者は、若かりし頃の松浦弥太郎さんご本人。つまりこの物語は、自伝風な作品でもあるわけです。

これまでに公開されているのは、3話。

001 旅の始まり

002 朝、目を覚ますと

003 テンダーロイン

地味で目立たないけど、愛情を込めて追求されたもの

「LifeWear Story 100」で、松浦弥太郎さんはサイトについてこのように書かれています。

ユニクロには、
流行に左右されず、
けれども、決して古びることのない、
長い間、作り続けている普通の服がある。
品揃えの中では、
とても地味で目立たない存在である。
コマーシャルにもあまり出てこない。

それらは、ユニクロが、
もっと快適に、もっと丈夫に、
もっと上質であることを、
長年、愛情を込めて追求したものだ。

定番アイテムというのは、それ自体はシンプルなものであることが多いので、あまり脚光を浴びることはありません。 役者で言えば、脇役みたいなもの。

地味な存在だけど、定番と呼べるには作り手(ユニクロ)にもそれだけの自信と根拠があるのです。素材選びに始まり、細かい部分でのミリ単位のサイズ調整など、試行錯誤を繰り返し長い時間をかけて、より上質なものにするために愛情を込めて追求した結果、できあがったものなわけです。

「LifeWear Story 100」の1話ごとに、ひとつの定番アイテムが物語の中にさりがなく登場します。例えば第一話の「旅の初まり」では、こんな風に。

ホテルの主人は、僕の着ているTシャツが、濡れているのを見て、困った顔をし、どこかから新しい真っ白のTシャツを持ってきた。「ほら、これに着替えなさい」と言った。

そして物語の進行を挟むようにして、物語に登場したアイテムのユニクロ定番商品を松浦弥太郎さんが生産背景やその商品の優れている点など、具体的に説明してくれています。

以下が、そのアイテムたち。

スーピマコットン クルーネックT(001 旅の初まり)

ショートソックス(002 朝、目を覚ますと)

ヴィンテージ レギュラー フィットチノ(03 テンダーロイン)

スーピマコットン クルーネックTを実際に買ってみた

正直に言って、これまでユニクロの商品をそれほど積極的に購入したことがありませんでした。たまに買うと言ったら、当ブログにも書いたKawsとか好きなアーティストがコラボしているUTとかアンダーウェアのタックトップくらい。

ということで、第一話で紹介されているスーピマコットン クルーネックTを実際に買ってみました。

光を受けてつやつやと輝く表地、しっとりと肌に馴染む肌さわりは、まるでシルクのよう。使われているのは、コットンの中でも最上級の素材「スーピマコットン」。繊維が長いほど上質とされるコットンの定義の中で、繊維長35mm以上という超長維綿だ。

「旅の初まり」の中で松浦弥太郎さんはこう書かれています。

確かに持った瞬間に分かる柔らかさ、着てみて感じるサラッとした軽さ。

そしてリブの幅や袖ぐり、着丈のサイズ感も申し分ない。

これで、1,000円(税抜)とは正直びっくりしました。

Tシャツって、自分にぴったり合うものをなかなか見つけられなかったりするのですが、久しぶりに長く付き合えそうなものに出会えました。

最後に

以前、当ブログで紹介したひよりさんの著書後悔しないモノ選びの中で、「商品背景を知ることは、もの選びの第一歩」として、”ヒストリーを知ることでより一層ものに愛着を感じる”と書かれてますが、本当にそうだと思います。

この「LifeWear Story 100」も定番と呼ばれるモノの良さを再認識できる連載企画です。

素敵な文章を読んだ上に、いいモノまで手に入れることができて、すごく得した気分。

以前、引っ越しした際に紛失してしまった松浦弥太郎さんの日々の100続・日々の100が読みたくなって文庫本で買い直してしまいました。

「LifeWear Story 100」の次回公開は、8月15日(火)だそうです。

ではまた。

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